異呆人

どこにも行けないなら どこにも行かなくていい

年中無休

高校生の頃、部活のジャージに「年中無休」と刺繍を入れていた。

今でこそ、休養の重要性は理解するが、当時はとにかくがむしゃらに努力をしたかった。

努力が報われるとは思っていなかったし、努力に比例するような成果が得られるとも思っていなかったけど、ただそうすることで自分に対しての言い訳のようなものができると思っていた。

「これだけやったんだから仕方ないよ」と。

 

閑話休題

我が家では、土日は妻の休日ということになっている。

料理や掃除、洗濯などの一切の家事は私が行う。

妻は専業主婦である。

普段、子供の面倒をみたり、家事をしたりで疲れているので、土日くらいはゆっくりしてもらおうという趣旨である。

だが、私とて平日仕事をしているので、休んでいるわけでも、遊んでいるわけでもない。

つまり、土日に家事をすることで私の休日はなくなる。

まぁ、自分から進んでそうしているわけで、特にそれに対して不満があるわけではないのだけど。

 

専業主夫になりたかったなと思う。

家事は好きだ。

自分の小さな城を完璧に守り通すこと。

そういう箱庭ゲームのようなことが好きなのである。

実際問題、私が働かないと我が家の家計は成り立たないし、私が専業主夫になることが経済的合理性を持ち得るほど、高収入な女性は少ないので諦めざるを得ないところではある。

 

だから専業主婦が大変だということはあまり理解できない。

いや、家事や子育ては労力がかかるし、それに見合う報酬が得られないという点は同意するのだが、それ自体はさほど難しいことではないし、家族以外の誰かに対して責任を負わされるわけでもない。

仕事以上に自分のペースで調整がつけられるし、隙間時間を自分の好きなことに使うこともできる。

やっぱりいいなぁ、専業主夫

誰か雇ってはくれまいだろうか。